開業を考え始めたとき、まずは自由に夢を語りましょう。
こんなお店にしたい。
こんな商品を扱いたい。
こんなお客様に来てもらいたい。
こんなサービスを作りたい。
こんな働き方をしたい。
最初に必要なのは、細かな数字よりも、思い切り楽しむこと、自由な発想を広げることです。
そして、
自分は何を実現したいのか。
その姿を思い描いてみます。
夢が見えてくると、その先に「どんな事業にしよう」という具体的な話が始まります。
理想の事業をデザインする
夢を描いたら、次は理想の事業を少しずつ形にしていきます。
誰に利用してもらうのか。
何を提供するのか。
いくらで販売するのか。
どこで営業するのか。
どこから仕入れるのか。
どんな設備を使うのか。
一日の仕事は、どのように流れるのか。
ここで考えてみたいのが、
人・物・お金の流れです。
お客様は、どこで自分の事業を知り、どのように利用するのか。
商品は、どこから入り、どのようにお客様へ届くのか。
お金は、どこから入り、何に使われ、どのように事業の中を流れていくのか。
頭の中にあったイメージを一つずつ具体的にしていくと、理想として描いていたものが、少しずつ事業の設計図になっていきます。

今の力で、どこから始めるか
理想の事業を描いたら、次は現在の自分を見ます。
使える資金はどのくらいあるのか。
使える時間はどのくらいあるのか。
これまでどんな経験をしてきたのか。
どんなことができるのか。
すでに持っているものは何か。
これから用意するものは何か。
ここで、理想と比較する必要はありません。
理想は、これから追い求めていくものです。
今考えるのは、
その理想へ向かうために、今どこから始めるか。
ということです。
店舗を持つ事業を描いていても、最初は別の販売方法から始めることができます。
幅広い商品を扱いたくても、まず得意な分野から始めることもできます。
将来は人と一緒に運営したい事業でも、最初は自分で動かせる形から始めることができます。
夢を変えるのではなく、最初の一歩の形を考える。
そこから、現実的なプランができていきます。
開業資金について具体的に考える段階では、「開業資金はあるけれど借りるべき?|自己資金・手元資金・返済から考える判断基準」も参考にしてください。

変化できる余地も残しておく
開業前には、できるだけ具体的に考えておくことが大切です。
一方で、実際に事業が始まれば、計画した時点にはなかった変化が起きることもあります。
取引先の状況が変わる。
仕入れ条件が変わる。
利用しているサービスが変わる。
お客様の反応が、想像していたものと違う。
事業を取り巻く環境は、ずっと同じとは限りません。
すべてを事前に予測することはできませんが、変化したときに動ける形を考えておくことはできます。
固定費をどこまで持つのか。
仕入れ先をどのように考えるのか。
設備は最初にどこまでそろえるのか。
必要になってから追加できるものは何か。
最初から完成形で固めすぎず、動きながら変えられる余地を残しておく。
これも事業をデザインする一つの考え方です。
実際に古着衛門を続ける中で起きた変化や、そこからひとり商いラボを作るまでの背景は、「ひとり商いラボを作った理由」でも紹介しています。
実際にやってみる
準備ができたら、実際に事業を動かします。
ここから、本当のお客様、本当の売上、本当の仕事が始まります。
そして、開業前には見えていなかったものが見えてきます。
想像していたお客様の動きと違う。
考えていた商品とは別の商品がよく選ばれる。
思っていた以上に時間のかかる仕事がある。
予想していなかったところからお客様が来る。
実際にやってみなければ分からないことは、たくさんあります。
それは、開業前の計画が間違っていたということではありません。
事業を動かしたことで、初めて手に入った情報です。
ここで、開業前に描いた事業と、実際に動いている事業が初めてつながります。
古着衛門でも、開業前に想像していたお客様と実際のお客様には違いがありました。売上記録・会員証・イベントを通して実際の事業を見てきた経験は、「店舗運営の三種の神器|売上記録・会員証・イベントツールで積み上げる3つの財産」で紹介しています。
見えてきた現実から、理想へ近づける
実際に事業を動かすと、次に考えたいことが自然と見えてきます。
そのまま続けたいこと。
もう少し変えてみたいこと。
新しく取り入れたいこと。
やめてもよさそうなこと。
お客様の動き。
売上。
仕入れ。
仕事にかかる時間。
お金の流れ。
実際に起きたことを見ながら、一つずつ事業を整えていきます。
ここで初めて、描いていた理想と実際の事業を見比べながら、
次は、どこへ近づけていこう。
と考えることができます。
最初に描いた夢を目指して、実際の事業を少しずつ育てていく。
そこから、本当の事業づくりが始まります。
毎日の数字や出来事を残して、あとから事業の変化を振り返る考え方は、「毎日1分の記録が、事業の力を見せてくれた|古着衛門の実績から生まれた『商いログ』」で詳しく紹介しています。

ひとり商いラボは、その道のりの案内役
ひとり商いラボには、これから開業する人が事業を考えるための資料があります。
自分の経験。
商品やサービス。
市場。
価格。
仕入れ。
体制。
資金。
売上。
資金繰り。
販促。
借入。
リスク。
頭の中にあるものを一つずつ整理しながら、理想の事業を具体的な形にしていきます。
そして開業した後は、実務ツールを使う。
日々の事業を記録する。
結果を見る。
新しく見えてきたことを、次の判断に使う。
必要になったときに、また資料や記事を見直す。
ひとり商いラボは、開業前だけで使う場所ではありません。
夢を語る。
理想の事業をデザインする。
今の力でできる現実的なプランを考える。
実際にやってみる。
見えてきた現実を、理想へ近づける。
そして、夢を実現する。
p>
ひとり商いラボは、その夢を応援するためのサイトです。
ひとり商いラボ全体の考え方や使い方を知りたい方は、「ひとり商いラボとは?開業前から事業を続ける日常を支えるサイト」をご覧ください。



