コンバース社の名作シューズ【ALL STAR(オールスター)】
今日も街で誰かの足元を彩っている定番のアイテムです。
普段から見かけているだけに知らないことも意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オールスターの歴史を部分ごとのパーツから紐解いていきたいと思います。
オールスターとは?
1917年に誕生し、100年以上も生産され続けている名作シューズです。
CONVERSE社がバスケットボール用として製作したシューズが元になっています。
(ハイカットのデザインは足首を保護することが目的だったそうです)
誕生から現在に至るまでルックスはほとんど変わっておらず、完成度の高さを感じさせます。
ちなみに、オールスターとは使用されているソール(靴底)の名称なんです。
シューレース
【靴ひも】のことですね。
現行のモデルはポリエステル製がほとんどですが、古いものはコットン製のものを使用しています。
1970年代初頭までは、コットン100%のシューレースが使われていました。
ほどけにくい、アジが出やすいなどの理由から、現行のモデルを敢えてコットンのシューレースに
付け替えるオールスターユーザーもいます。
見分け方として、コットン製のものは柔らかくがっしりしており、
ポリエステル製は伸縮性があります。
汚れたシューレースを洗濯する際、コットンのものは縮んだり変形したりする恐れもあるため、
注意が必要です。
とは言え、見た目からではポリエステルかコットンかを見分ける自信がない方もいると思うので、
古着屋さんでオールスターを探す際は店員さんに聞いてみましょう。
アンクルパッチ
くるぶしについている丸いあて布です。
実は飾りではなく、バッシュとして製作された当時は、選手のくるぶしを保護するためのパーツだったそうです。
現存する最古のオールスターにはレザー製のパッチが使用されています。
1950年代後半までは布製のパッチが使われていました。
1960年代に入るとゴム製のパッチが登場しますが、わずかしか生産されなかったようです。
(一説によるとゴム製のパッチは2~3年しか使われていなかったとか。)
その後は現在も使用されているナイロン製のパッチになり、今のデザインが完成しました。
パッチに書かれているマークや文字でもある程度年代を特定できるのですが、
そこまで分かる方はぜひとも筆者に教えてください…。
ヒールパッチ
カカト部分に付いているパーツです。
こちらのパーツは長い歴史の中で何度もデザインが変更されています。
1970年代中頃まではブラックを基調としたカラーリングでしたが、
それ以降のモデルはホワイトをベースにしたデザインになっています。
ちなみに、ヒールパッチがブラックのものを【チャックテイラー】と呼びます。
詳しくは次項で解説します。
チャックテイラーとは?
一言で言えば【ヴィンテージのオールスター】で、
1940年代~1970年代中頃までに作られたオールスターを指します。
バスケットボール選手「チャールズ・H・テイラー」がオールスターの改良に貢献したことを称えて、
「Chuck Taylor」の文字がヒールパッチに記されたことが契機と言われています。
年代によって文字や星の数が異なりますが、
ヒールパッチがブラックのものを一般的にはチャックテイラーと呼びます。
(本体のカラーによってはネイビーのヒールパッチもあります。)
また、チャックテイラーを復刻したモデルは現在でも発売されていますが、
現行モデルとヴィンテージの見分け方をご紹介しておきます。
復刻モデルはヒールパッチの下部に「MADE IN U.S.A.」と記載されていません。
ヴィンテージのチャックテイラーが欲しいという方は、参考にしてください。
さいごに
古着屋さんでオールスターを探すときは、以上のポイントをチェックすると面白いかもしれません。
オールスターはたくさんのカラーリングがあって選ぶのも楽しいですよね。
筆者も、自分の欲しかった年代やカラーのモデルを見つけたときの喜びは忘れられません。
皆さんが記憶に残る、マイ・オールスターを見つけられますように。
お読みいただきありがとうございました。
ライター:めざし(matakita)
めざし(matakita) の記事一覧: https://emongroup.com/blog/wp/tag/matakita/