古着衛門 均一価格販売・重量買取の古着屋

〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室5346-1

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毎日1分の記録が、事業の力を見せてくれた|古着衛門の実績から生まれた「商いログ」

毎日1分の記録が、事業の力を見せてくれた|古着衛門の実績から生まれた「商いログ」 ひとり商いラボ

商いログは、毎日の必要最低限の数字を残し、その流れから「純粋な事業の力」を感じるためのツールです。

この考え方の原点になったのが、古着衛門で創業当時から続けてきた毎日の売上記録です。

といっても、毎日、長い時間をかけてとった記録ではありません。

レジから吸い上げたデータを見て、必要な数字を拾い、Excelの計算表へ入力するだけ。

Excelを立ち上げる時間を含めても、1分もかかりませんでした。

自分がレジに立っていた日だけではありません。スタッフに店を任せた日も、閉店後や翌日に数字を見る。その1分だけでも、「昨日はどんな営業日だったのか」を、おおよそ振り返ることができます。

特に怪しい数字がなければ、必要な数字を抜き出してExcelへ書き溜めて終わりです。毎日、細かな分析をしていたわけではありません。

その日の営業を1分ほど振り返り、必要な数字を残す。

古着衛門では、それを2011年の1月5日創業当時から続けてきました。

古着衛門で2011年から実際に使っていた売上記録
2011年、古着衛門創業当時に実際に使用していた売上記録の一部です。現在の商いログの原点となった生データです。

1日分だけなら、小さな記録です。ところが、それが積み重なっていくと、想像していた以上に大きな価値を持つようになりました。

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Excelで記録できるのに、なぜ「商いログ」を作ったのか

ここまで読むと、「それならExcelのままでいいのでは?」と思うかもしれません。

実際、毎日の数字を残すだけなら、Excelでも十分です。

古着衛門でも、2011年からExcelで記録を続けてきました。売上を入力する、合計する、過去の数字を見る。必要な表を自分で作れば、Excelでもできます。

では、なぜ商いログを作ったのか。

長く記録を続けるうちに、数字を残すこと以外にも、やることが増えていったからです。

前年の同じ時期と比べる。いつもの季節の動きと比べる。大きく数字が変わった理由を探す。気づいたことを試してみる。そのあと数字がどう変わったかを見る。そして、次にどうするかを決める。

数字を残す → 比べる → 気づく → やってみる → 結果を見る → 次を決める。

古着衛門では、長い時間をかけて自然にこうした使い方をするようになりました。

商いログは、Excelでできなかったことをするために作ったのではありません。

Excelで長年数字を残してきた中で身についた「数字の残し方・見方・使い方」を、一つの流れで使えるようにしたものです。

だから、毎日の入力そのものは今までと同じように必要最低限です。

違うのは、残した数字を、その後の判断までつなげやすくしたことです。

1日分でも、その日の営業を振り返ることができる

数字は、何年も溜めなければ役に立たないものではありません。その日の数字を見るだけでも、自分の感覚との違いに気づくことがあります。

たとえば、「今日はすごく忙しかった。お客様もたくさん来たから、売上もかなり良かっただろう」と思っていた日。

実際に数字を見ると、買取のお客様が多かっただけで、販売の売上はそれほどでもなかったことがあります。

忙しかったという感覚が間違っていたわけではありません。ただ、忙しかったことと、売上が高かったことは同じではなかった。数字を見ることで、それが分かります。

商いログで大切にしているのは、感覚を否定することではありません。自分が感じたことを、実際の数字で確かめられる状態にしておくことです。

利益が良くなった。それは本当に、事業が強くなったということでしょうか

事業をしていれば、利益は当然気になります。利益が増えれば安心しますし、減れば心配になります。もちろん、利益は重要です。

ただ、事業を長く続けていると、もう一つ考えるようになります。

「利益が良くなった、悪くなった。それは本当に、事業そのものの力が変わった結果なのか?」

利益は、事業の販売力だけで決まるものではありません。消費税、仕入価格、電気代、人件費、配送費、景気、災害、事故、営業日数。こうした条件だけでも、利益は大きく変わります。

たとえば経費が上がって利益が減っていても、以前より多くのお客様に利用され、売上を作る力そのものは強くなっているかもしれません。反対に、利益は確保できていても、事業そのものの売る力が少しずつ弱くなっていることも考えられます。

商いログで見たいのは、そこです。

消費税や経費、景気などの条件、その時期に起きた出来事、自分たちが行ったこと。それらと実績の数字を照らし合わせながら、「この事業そのものは、強くなっているのか、弱くなっているのか」を見る。

その実績の流れの中から、「純粋な事業の力」を感じ取ることが、商いログの核心です。

長期間の数字から純粋な事業の力を見る商いログ

良いことも悪いことも、数字の流れに現れる

事業には、いろいろなことが起こります。災害、景気、事故、休養、消費税などの制度変更。一方で、自分たちから行うこともあります。改善、広告、セール、新しい取引、新しい事業。

古着衛門でも、さまざまなことを試してきました。

新しい取引を始めたあと、数字の流れを見て、「明らかに一段上がった」と感じたことがあります。事業を追加したときもそうです。うまくいったことも、失敗したことも、影響が大きければ数字の流れに現れます。

逆に、コストカットをしたり、面倒だった作業をやめたりしたことで、思いがけない形で数字へ影響したこともありました。

実際の経営では、商品構成、売り方、集客方法など、いくつものことが同時に進んでいます。そのため、「この施策だけで売上が何%変わった」と一つずつ明確に切り分けられるとは限りません。

ただし、事業へ大きな影響を与えた変化は、長い数字の流れの中にも現れます。一方で、影響の小さなものは流れの中に埋もれて、はっきりとは見えないこともあります。それも含めて、実際の事業の姿です。

事業には、その事業だけの「癖」がある

数字を長く残していると、その事業特有の動きが少しずつ見えてきます。

古着衛門にも、いろいろな特徴があります。

たとえば、「夏は売上が上がりにくい」という感覚があります。ところが夏でも気温が低い年を見ると、意外と売上が立っていることがあります。

また、いつもより極端に売上が高い日があり、「今日は何だったんだろう?」と調べてみたら、近くで地域イベントがあり、多くの人が動いていたこともあります。

季節、気温、地域イベント、メディア、天候、景気。こうした要因が、長い期間では流れとして現れたり、ときには一日の大きなピークとして現れたりします。

そうした経験が積み重なると、「これは、この事業に起こりやすい動きなんだ」ということが分かってきます。これは他社の統計ではなく、自分の事業だけの実績から分かる特性です。

数字だけでなく「なぜ」を残しておく

古着衛門の創業は2011年です。創業から間もない2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。

当時のExcelには、その日の記録が今も残っています。

2011年3月11日の古着衛門の実際の売上記録
2011年3月11日の実際の記録です。「大地震 15時終了」と当時の営業状況が残っています。

数字だけを15年後に見れば、「なぜこの日はこの数字だったのだろう」となるかもしれません。でも、「大地震 15時終了」という一言が残っていれば、数字の意味が分かります。

商いの数字は、何も起きていない実験室の中で作られるものではありません。現実の中で作られています。

だからこそ、数字と一緒に、そのとき何が起きていたのかを残しておくことにも意味があります。将来その数字を見る自分自身に、理由を残しておくためです。

1年目は不安。2年目で確認。3年目で確信

古着衛門で数字を残してきて、特に大きかったと感じるのが、1年目から3年目までの変化です。

1年目は不安、2年目で確認、3年目で確信へ変わる数字の蓄積

1年目

何も分かりません。

自分の事業が、どのくらい売れるのか。いつ売れるのか。いつ落ちるのか。何が弱いのか。何が足りないのか。

比較する自分自身の過去がないからです。

ただ、毎日数字を残していくと、少しずつ自分の事業の姿が見え始めます。良いところだけではありません。力のなさも、足りない部分も、課題も数字で見せられます。

2年目

同じ季節が、もう一度来ます。

前年の同じ月、同じ時期、同じ期間。初めて、自分自身の実績と比較できます。

「去年よりここは伸びた」「ここはまだ変わっていない」「やっぱりこの時期は落ちる」。成長した部分も、不足している部分も、課題も見えてきます。

3年目

さらにもう一度、同じ季節が来ます。

そこで似た流れが繰り返されると、それまでの見え方が変わってきます。

感覚だったものが、数字によって確信に変わります。

この頃になると、数字はただ過去を見るための記録ではありません。今の数字を見ながら、「この流れなら、この先はこうなりそうだ」と考えられるデータになってきます。

そこには、事業としての可能性、自分の事業の力の増減、加速している流れ、減速している流れ。そうしたものが見えてきます。

古着衛門では、例年8月は損益分岐点を下回ります

古着衛門には、分かりやすい例があります。

例年、8月は単月では損益分岐点をクリアできません。

1年目。これは本当に怖いものでした。正直、心臓をつかまれるくらいビビりました。

「このままで大丈夫なのか」「事業が悪くなっているのではないか」。1年目には、その先が分かりません。

2年目。また夏が来て、似た数字が出ます。そこで初めて、「夏って、こうなんだ」と感じるようになります。

そして3年目。また同じような流れが来ます。でも、その頃には他の月の数字も積み上がっています。8月に損益分岐点を下回っても、その他の月でカバーできることを知っています。

すると、「うん、大丈夫」と思えるようになります。

8月だから何もしなくてよい、という意味ではありません。ただ、これは例年の範囲なのか。それとも、本当に何かがおかしいのか。を判断する材料があります。

売上が下がること自体よりも、理由も先も分からないことの方が不安です。数字が蓄積されると、その不安が少しずつ小さくなります。

休日を取ることへの考え方も変わりました

以前は、休めば、その日の売上がなくなる。そう考えていました。

ところが古着衛門には、年中無休だった時期、水曜日を完全休業にしていた時期、水曜日を午前休にしていた時期、それぞれの実績があります。

長い期間で数字を見ると、休んだからといって、その日の売上がすべて失われるとは限らないことが分かりました。他の日へ売上が分散し、思っていたほど大きな影響が出ないこともあります。

これも、感覚だけでは分からなかったことです。

過去の実績があれば、「この時期なら休んでも大丈夫そうだ」という判断にも根拠を持てます。長期休暇を考えるときにも使えます。

事業を長く続けるためには、休むことも必要です。数字は、働くためだけではなく、安心して休むための材料にもなりました。

数字が溜まっていくこと自体が、安心になる

数字を毎日残していると、少しずつ実績が溜まっていきます。

それを見るだけでも、「これだけやってきた」という事実が残ります。

そして過去の数字を見れば、「以前にもこの動きがあった」「このあと、こう動く可能性がありそうだ」と考えられます。

数字が溜まっていく安心。溜まった数字から先を読み、必要なら対策を打てる安心。両方があります。

これは単なる売上集計とは少し違う、自分自身の実績を持っている安心感です。

ときには、数字が背中を押してくれる

数字は、安心させてくれるだけではありません。見たくないことを見せてくることもあります。

自分では「まだ大丈夫だろう」と思っていても、長い数字の流れを見ると明らかに減速している。課題を数字で見せられる。

そんなとき、「そろそろ動かなければいけない」と、数字に背中を押されることがあります。

反対に、新しい取引や改善のあとに明確な変化が現れれば、「この方向でいい」という自信にもなります。

過去の実績は、評価をして終わるためだけのものではありません。次にどうするかを決めるための材料にもなります。

グラフだけではなく、「数字の羅列」を見る

数字を見る方法として、グラフはとても便利です。全体が上向いているのか、下向いているのか。大きな傾向を見るには分かりやすい方法です。

商いログにも、数字を見るためのさまざまな機能があります。

ただ、古着衛門で長く数字を見てきて感じるのは、数字そのものを並べて見ることにも価値があるということです。

毎日の細かな揺れ。普段の水準。突然現れるピーク。少しずつ上がっていく底。いつもとは違う落ち方。

数字を一本の線にまとめると見やすくなる一方で、細かな動きが薄くなることもあります。

数字をそのまま長く並べていると、羅列された数字だから感じられる流れがあります。

そのため商いログでは、日・月・年の実績を、数字そのものでも長く確認できるようにしています。

AIやシステムから、「あなたの事業は強いです」と答えをもらうことが目的ではありません。

自分の事業を一番よく知っている自分自身が、実績を見ながら流れを感じる。

そのための数字を残すツールです。

商いログは「見る・加速する・測る」

商いログの中心にあるのは、純粋な事業の力を見ることです。そして、見るだけで終わらせないための仕組みがあります。

純粋な事業の力を見て、気づきで加速し、数字で測る商いログ

一つが、「気づきを進める」です。

これは、事業の力を高めるための加速装置です。

仕事をしていると、「これ、いいかもしれない」「ここは変えた方がよさそうだ」という小さな気づきが生まれます。

商いログでは、それを、気づく → どうする? → やってみる → どうだった? → 次を決めると進めます。

気づいただけで終わらせない。やってみる。そのあと数字を見る。良ければ続ける。思った結果でなければ変える。まだ分からなければ、もう少し見る。

気づきと実績を一つの流れにするための機能です。

そして、もう一つが測定です。

日・月・年の数字と、月1回の事業点検。

これまでの数字の流れ、現在の状態、その月に気づいたこと、実際にやったこと、その結果を一緒に見ながら、事業の現在地を確認します。

商いログ全体をまとめると、純粋な事業の力を見る → 気づいて行動する → 数字で変化を測る → 次の判断につなげるという流れになります。

毎日の入力は、必要最低限でいい

ここまで読むと、「そんなデータを作るには、毎日たくさん入力しなければならないのでは?」と思うかもしれません。

古着衛門で実際にやってきたことは、その逆でした。

必要な数字だけを、1分もかからず残す。

商いログでも、すべての項目を入力する必要はありません。

  • 売上内訳
  • 値引きや返金
  • 客数
  • 販売点数
  • 問い合わせ件数
  • 営業状態
  • メモ

自分の事業を見るために必要な項目を選びます。

毎日の入力を立派にすることが目的ではありません。続けられる量の事実を残すこと。

1日分は小さな数字です。しかし、それが1年、2年、3年と積み重なったとき、その数字は自分の事業だけが持つ実績になります。

創業時から始めなくても構いません

古着衛門には2011年からの数字があります。でも、商いログを使うために、創業時まで遡って入力する必要はありません。

今日から始めても構いません。事業の途中から始めても構いません。これまでExcelなどで数字を残している場合は、CSVから過去データを取り込んで管理することもできます。

創業時から始める。途中から始める。過去データを取り込む。使い方は一つではありません。

大切なのは、今から数字を残していくこと。

今日残した数字から、未来の自分が使える実績が一つ増えます。

会計ソフトとは、見るものが違う

商いログは、会計ソフトの代わりではありません。帳簿、経費、利益、税務などを正確に管理するには、会計ソフトが必要です。

商いログが見ようとしているのは、それとは少し違います。

この事業そのものは、強くなっているのか。弱くなっているのか。今は加速しているのか。減速しているのか。

利益が減った。でも、それは本当に事業が弱くなったからなのか。

利益が増えた。でも、それは本当に事業が強くなったからなのか。

消費税、経費、景気、災害、休養などの条件。改善、広告、セール、新しい取引など、自分たちが行ったこと。そうしたものを重ねながら、これまでの実績を見る。

その中から、「純粋な事業の力」を感じ取る。

それが、商いログです。

毎日の1分を、未来の自分へ残す

古着衛門で最初にExcelへ数字を書き始めたとき、15年後にその数字を見ながら商いログを作ることになるとは考えていませんでした。

その日に必要な数字を残す。たったそれだけでした。

でも、その数字が、1年目には自分の事業を見せてくれました。2年目には比較する材料になりました。3年目には感覚を確信へ変えてくれました。

さらに積み重なると、先を読む材料になりました。安心する材料にもなりました。ときには、動くために背中を押してくれる材料にもなりました。

毎日の入力は必要最低限。そこから得られる価値は、時間とともに大きくなっていきます。

今日の数字は、今日のためだけの数字ではありません。

未来の自分が、「この事業は大丈夫か」「今、何が起きているのか」「次にどうするのか」を考えるときの、実績という根拠になります。

その数字を残し、見続け、次の行動へつなげるために作ったのが、ひとり商いラボの「商いログ」です。

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