店舗の周年祭や感謝イベントで、お客様に楽しんでもらえる抽選会を開きたい。
でも、抽選券の作成、景品の準備、当日の受付まで考えると、意外に手間がかかります。
そこで選択肢になるのが、お客様自身のスマートフォンで参加できる「店頭QR抽選会」です。
店頭のQRコードを読み取り、お客様が自分のスマートフォンでルーレットを回す仕組みなら、紙のくじを毎回用意する必要がありません。
この記事では、QR抽選会の準備、景品と当選確率の決め方、QRコードの掲示、当日の運営、抽選結果の確認まで、店舗で実施するための流れを6つのステップで紹介します。
また、店舗でPCやタブレットなどの抽選用端末を用意できる場合には、別の方法もあります。お店の運営に合った抽選方法を選んでみてください。
店頭QR抽選会とは?お客様のスマホで参加できる店舗イベント
店頭QR抽選会は、お店に設置されたQRコードをお客様がスマートフォンで読み取り、その場で抽選に参加するイベントです。
例えば、次のような場面で活用できます。
- 周年祭や開店記念イベント
- お客様感謝祭や来店者向けのお楽しみ企画
- 週末や季節の期間限定キャンペーン
- 商品購入者向けの抽選イベント
抽選の目的は、単に景品を配ることだけではありません。
お客様が結果を楽しみにしたり、スタッフと会話したりするなど、普段の買い物にちょっとした楽しさを加えることもできます。
実際に古着衛門では、長年ルーレットイベントを行ってきました。
ルーレット自体を楽しみに来店してくださるお客様もいます。その経験は、店舗運営の三種の神器|売上記録・会員証・イベントツールでも紹介しています。
STEP1|QR抽選会の目的と参加条件を決める
最初に決めたいのは、誰が参加できるのか、何回参加できるのか、いつ実施するのかという基本ルールです。

誰が参加できるのか
例えば、次のような参加条件が考えられます。
- 来店したお客様なら誰でも参加できる
- 商品を購入したお客様が参加できる
- 一定金額以上購入したお客様が参加できる
- 特定のイベント期間中だけ参加できる
参加条件は、QRコードを読み取る前に分かるようにしておきましょう。
何回参加できるのか
1人1回、1日1回、何度でも参加可能など、抽選回数のルールを決めます。
ひとり商いラボの「QRインスタントルーレット」では、「1回のみ」「1日1回」「何度でも」から設定できます。
ただし、同じブラウザ内での回数管理であり、別のスマートフォンやブラウザからの参加まで完全に制限する仕組みではありません。
厳密に1人1回とする場合は、スタッフによる参加確認など、店頭側の運用も必要です。
開催日と景品の引換期限
開催期間、受付時間、景品の引換期限も決めておきます。
抽選できる時間と景品を受け取れる時間が異なる場合は、その違いも明示してください。
STEP2|抽選会の景品と当選確率を決める
次は景品の内容と予算です。
最初に景品へ使える予算と必要な数量を考え、その範囲で当選確率を設定しましょう。
当選確率の設定例
| 抽選結果 | 当選確率 | 100回抽選した場合の期待回数 |
|---|---|---|
| 1等 | 5% | 約5回 |
| 2等 | 15% | 約15回 |
| 参加賞 | 80% | 約80回 |
これは説明用の仮の設定です。
当選確率5%でも、100回抽選すれば必ず5回当たるわけではありません。
結果には偏りが生じるため、景品の数量には余裕を持たせ、予定より早く景品がなくなった場合の対応も決めておきましょう。
景品表示法にも注意する
商品購入や来店に関連して景品を提供する抽選会では、景品表示法の規制が関係する場合があります。
一般懸賞の場合、取引価額が5,000円未満であれば、景品の最高額は原則として取引価額の20倍までです。また、景品総額は対象となる売上予定総額の2%以内という制限があります。
商品購入を条件としない来店者向け抽選でも、一般懸賞の規制が適用される場合があります。消費者庁は、その場合の取引価額を原則100円として扱うことを示しています。
実際の上限や規制対象になるかどうかは企画内容によって異なります。実施前に消費者庁「一般懸賞について」をご確認ください。
STEP3|QRインスタントルーレットで抽選画面を準備する
参加条件と景品が決まったら、抽選画面を準備します。
ひとり商いラボの「QRインスタントルーレット」では、店舗側でイベントを設定し、お客様自身のスマートフォンを抽選画面として利用できます。
準備の基本的な流れは、次の4段階です。
- イベントを設定する:イベント名、賞、当選確率、参加回数を決める。
- 設定を保存する:設定完了後、管理PCにイベント情報を保存する。初回はDBファイルの保存先を指定する。
- 受付を開始する:使用するイベントを確認して、管理画面から受付を開始する。
- QRコードを準備する:QRコードを画像保存または印刷して、店頭に掲示する。
QRインスタントルーレットでは、賞の名称や確率のほか、背景色、ロゴ、背景画像、効果音なども設定できます。
同じイベントのQRコードは繰り返し使えるので、開催日ごとに印刷し直す必要はありません。
詳しい画面構成や無料体験の内容は、QRコードでスマホ抽選|QRインスタントルーレットの紹介記事で確認できます。
STEP4|QRコードを店頭へ掲示する
QRコードだけを印刷しても、お客様には何のQRコードなのか伝わりません。
店頭POPには、イベント名、参加対象、参加回数、開催期間、景品の受け取り方法などを、分かりやすくまとめます。
QR抽選会の店頭POP記載例
お楽しみQR抽選会!
スマートフォンでQRコードを読み取って、その場で抽選!
対象:イベント期間中にご来店のお客様
参加回数:お一人様1回
景品:当選画面をスタッフにお見せください※景品には数に限りがあります。
※参加にはインターネット接続が必要です。
この文面は一例です。実際のイベント条件に合わせて変更してください。
掲示場所は、入口付近、レジ横、イベントスペースなど、お客様が自然に気づきやすい位置が候補になります。
また、印刷したQRコードが正しく読み取れるか、実際のスマートフォンで事前に確認しておきましょう。
店舗で端末を用意できるなら「イベントルーレット」も選択肢
ここまで紹介したQR抽選会は、お客様自身のスマートフォンで参加する方式です。
一方で、店舗側でPCやタブレットなどの抽選用端末を用意できるなら、「店舗イベントルーレット作成ツール」という選択肢もあります。
お店の抽選コーナーにルーレット画面を表示し、お客様にその場で抽選を楽しんでもらう方法です。
2つのルーレットの使い分け
| 比較項目 | QRインスタントルーレット | 店舗イベントルーレット |
|---|---|---|
| 抽選する端末 | お客様自身のスマートフォン | 店舗側で用意したPC・タブレットなど |
| 参加方法 | 店頭QRコードを読み取る | 店頭のルーレット画面を操作する |
| 向いている場面 | 各自のスマホから参加するイベント | 抽選コーナーで楽しんでもらうイベント |
| 無料で試す | 全機能45日間無料体験 | 基本機能の無料版あり |
どちらが優れているということではなく、店舗のスペースやスタッフの対応方法、お客様にどのように参加してもらいたいかで選べます。
店舗イベントルーレットの無料版では、2~8項目を同じ確率に設定し、色やロゴを変更して全画面で抽選できます。
まずは実際の操作感を確認してみてください。
店舗イベントルーレットの考え方や使い方は、店舗イベント用ルーレット作成ツールの紹介記事も参考になります。
STEP5|QR抽選会当日の運営方法
QR抽選会の当日は、管理端末とお客様のスマートフォンで正しく抽選できる状態を整えます。

当日の5ステップ
- 受付開始:お店側の管理画面から「本日の受付を開始」を実行する。
- QRコードを読み取る:お客様が店頭のQRコードをスマートフォンで読み取る。
- その場で抽選:スマートフォンに表示されたルーレットを回す。
- 結果を確認:当選画面をスタッフに見せてもらう。
- 景品を渡す:抽選結果と参加条件を確認して、景品や特典を渡す。
QRインスタントルーレットでは、お客様が抽選している間、店舗側の管理画面を開いて受付を続ける必要があります。
管理端末がスリープしたり、管理画面のタブが停止したりすると、抽選できなくなる場合があります。
また、管理端末とお客様のスマートフォンの両方にインターネット接続が必要です。
営業開始前には、実際の店頭回線を使い、QRコードの読み取りから抽選結果の表示まで試しておきましょう。
景品の受け渡しも準備しておく
ルーレットで当選結果が表示されても、景品を渡す作業まで自動化されるわけではありません。
景品の引換場所、スタッフの確認方法、引換済みの管理方法などをあらかじめ決めておくと、当日の対応が分かりやすくなります。
特に同じ画面を再表示できる抽選ルールでは、二重引換を防ぐための店舗側の確認方法も検討してください。
STEP6|抽選会終了後に参加状況と運営を振り返る
抽選会が終わったら、参加人数や当選結果だけでなく、実際に運営してみてどうだったかを確認します。

抽選結果を確認する
QRインスタントルーレットでは、総抽選回数、本日の抽選回数、結果別の内訳、日付別の抽選回数などを確認できます。
抽選履歴をCSVで保存することもできます。
ただし、抽選回数は必ずしも参加した人数と一致するわけではありません。複数回参加できる設定の場合は特に注意が必要です。
次回へ向けて確認したいこと
- 参加条件はお客様に伝わっていたか
- QRコードは問題なく読み取れたか
- 景品は足りたか、余りすぎなかったか
- 景品の受け渡しはスムーズだったか
- スタッフの対応に無理はなかったか
- 次回は何を変えたいか
抽選会で何回参加されたかだけでは、売上や再来店が増えたことまでは判断できません。
イベント前後の売上や来店状況を記録している場合は、それらと一緒に振り返ることで、次回の企画を考える材料が増えます。
日々の売上やイベントで行ったことを記録して振り返る方法は、集客って、結局何をすればいい?でも紹介しています。
店頭QR抽選会のよくある質問
お客様は専用アプリのインストールが必要ですか?
QRインスタントルーレットでは、お客様側の専用アプリのインストールは不要です。QRコードを読み取り、SafariやChromeなどの通常のブラウザで抽選します。
同じQRコードを次回のイベントでも使えますか?
同じイベントであれば、保存したQRコードを繰り返し使用できます。翌日以降もイベントを呼び出して受付を開始することで、印刷済みのQRコードを利用できます。
店舗側に抽選用のタブレットがあれば、QRコードは不要ですか?
店舗側の端末にルーレット画面を表示して運営する場合は、QRコードを使わない「店舗イベントルーレット作成ツール」を利用できます。
お客様自身のスマートフォンで参加する方法と、店舗の端末で抽選する方法から、運営しやすい方式を選んでください。
QRインスタントルーレットを45日間無料で体験
ひとり商いラボの「QRインスタントルーレット」は、店頭のQRコードからお客様自身のスマートフォンで抽選に参加できる実務ツールです。
賞や当選確率の設定、デザインの変更、QRコードの発行、お客様のスマートフォンでの抽選まで、全機能を45日間無料で体験できます。
45日間の無料体験終了後も継続して利用する場合は、ひとり商いラボの会員認証が必要です。
まとめ|QR抽選会は準備から振り返りまでを考えよう
店舗でQR抽選会を開くときは、QRコードを作ることだけが準備ではありません。
参加条件、景品と当選確率、店頭掲示、当日の受付、景品の受け渡し、終了後の確認まで考えておくことで、運営の流れが整理しやすくなります。
最初から大きなイベントにせず、小さな企画で試してみるのも一つの方法です。
お客様のスマートフォンを使うならQRインスタントルーレット、店舗で抽選用端末を用意できるなら店舗イベントルーレットという選択肢があります。
店舗の状況に合った方法で、お客様にもスタッフにも分かりやすいイベントを目指しましょう。
ひとり商いラボでは、店舗イベントのほかにも、事業の運営に役立つ資料や実務ツールを用意しています。


