古着が好きな人なら、
一度は目にしたことがあるはずです。
強い色使い。
でこぼこした立体的な編み。
ひと目で「普通じゃない」と分かるニット。
それが COOGI(クージー) です。
「派手すぎるかな」と感じる人も多い一方で、
なぜかずっと人気が落ちない。
今回は、そんなCOOGIについて、
知っておくと見え方が変わる話をまとめました。
COOGI(クージー)とは?
COOGIは、1969年にオーストラリアで生まれたニットブランドです。
もともとは高品質なニットウェアを作るブランドでしたが、
次第に、他にはない配色と編みのデザインで注目されるようになります。
現在は拠点をニューヨークに移し、
さまざまなブランドとのコラボレーションも行っています。
ただ、COOGIを語るうえで大事なのは、
「流行っている」よりも、
昔からずっと“変わらない個性を持っている”
という点かもしれません。
なぜ、ここまで派手なのか
COOGIのニットは、とにかく目立ちます。
理由はシンプルで、
最初から“普通にする気がない”作りだからです。
- 何色も使った配色
- 凹凸のある立体的な編み
- 全体に広がる複雑な柄
一部分だけ派手、ではありません。
服そのものが主役になる設計です。
だからこそ、
・流行が変わっても
・年代が変わっても
「COOGIっぽい」という言葉が成立します。

マーセライズコットンという素材の話
COOGIのニットで、よく聞くのが
マーセライズコットンという言葉です。
これは、綿を特殊な加工で処理し、
- ほんのり光沢を出す
- 糸を強くする
- 色をきれいに出やすくする
といった特徴を持たせた素材です。
そのためCOOGIのニットは、
派手なのに、
どこか上品。
古着なのに、
色がくすみにくい。
このバランスが、
「ただの派手服」で終わらない理由になっています。
古着で人気のCOOGIアイテム
古着市場で特に見かけるのは、
COOGI(クージー)のプルオーバータイプのニットです。
一枚で着るだけで、
コーディネートが完成します。
「派手すぎるかも」と感じる人には、
カーディガンタイプもおすすめです。
前を開けて、
中に白いTシャツ。
それだけで、
印象はぐっと落ち着きます。
古着で選ぶときのポイント
COOGIを古着で選ぶときは、
次の点を意識すると失敗しにくくなります。
サイズ感
ぴったりより、
少しゆとりがある方が着やすいです。
柄が強い分、
余白があるほうが自然に見えます。
状態
立体的な編みなので、
- 糸の引っかかり
- 袖や裾の伸び
このあたりは、軽く確認しておきたいところです。
派手だけど、合わせやすい
COOGIのニットは、
実はコーディネートが難しくありません。
理由は、
他をシンプルにすれば成立するから。
- 黒やネイビーのパンツ
- 無地のデニム
- 白や黒のインナー
これだけで、
COOGIがきれいに引き立ちます。
「派手=上級者向け」と思われがちですが、
実際はその逆かもしれません。
さいごに
COOGIのニットは、
決して万人向けではありません。
でも、
- 派手な服が好き
- 古着らしい個性を楽しみたい
- 一枚で主役になる服が欲しい
そんな人には、
これ以上ない選択肢でもあります。
古着は、
「似合うかどうか」よりも
「好きかどうか」。
COOGIは、
その気持ちを思い出させてくれる一着です。
ぜひ、
自分だけの一枚を探してみてください。


