はじめに:古着選びで一番多い「失敗」とは?
古着を買って「思ったより小さい」「袖が短い」「ゆるすぎた」――
そんな経験はありませんか?
実はその原因の多くは、国ごとのサイズ表記の違いとブランドごとの実寸差にあります。
アメリカ(US)・イギリス(UK)・ヨーロッパ(EU)・イタリア(IT)・日本(JP)では、
同じ“Mサイズ”でも寸法が異なるのが現実です。
本記事では、古着探しで迷わないように、「各国サイズの対応表」と「実寸めやす」をまとめました。

メンズ&レディース共通:サイズ表記の違いを理解しよう
なぜ国ごとにサイズが違うのか?
サイズ表記は、国ごとに異なる基準で作られています。
たとえば日本では「7号/9号」「S/M/L」表記が一般的ですが、
欧米では数字(例:US 6/EU 38/UK 10)やインチでの表記が主流です。
さらに同じ国でもブランドによって規格が異なり、
「Slim Fit」「Regular Fit」「Relax Fit」など、カッティングで差が出ます。
レディース衣類サイズ対応表(実寸目安付き)
| 日本号数 | S/M/L | USサイズ | UKサイズ | EUサイズ | ITサイズ | バスト(cm) | ウエスト(cm) | ヒップ(cm) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7号 | S | US 4 | UK 8 | EU 34 | IT 38 | 79–83 | 59–65 | 86–92 |
| 9号 | S | US 6 | UK 10 | EU 36 | IT 40 | 83–89 | 65–71 | 92–98 |
| 11号 | M | US 8 | UK 12 | EU 38 | IT 42 | 90–96 | 72–78 | 99–105 |
| 13号 | M | US 10 | UK 14 | EU 40 | IT 44 | 97–103 | 79–85 | 106–112 |
| 15号 | L | US 12 | UK 16 | EU 42 | IT 46 | 104–110 | 86–92 | 113–119 |
| 17号 | L | US 14 | UK 18 | EU 44 | IT 48 | 111–118 | 93–100 | 120–127 |
メンズ衣類サイズ対応表(目安)
| 日本(JP) | US/UKサイズ | EUサイズ | チェスト(胸囲cm) | ウエスト(cm) |
|---|---|---|---|---|
| S | XS~S | 44–46 | 86–92 | 70–78 |
| M | S~M | 48–50 | 92–100 | 78–86 |
| L | M~L | 52–54 | 100–108 | 86–94 |
| XL | L~XL | 56–58 | 108–116 | 94–102 |
| XXL | XL~XXL | 60–62 | 116–124 | 102–110 |
利用上の注意点(古着購入時に失敗しないために)
- 「表記サイズ」だけで判断しない
国やブランドにより、同じMでも寸法差が最大5cm以上あることもあります。 - 「実寸」を必ず確認する
ネット購入時は「バスト・ウエスト・ヒップ(レディース)」「チェスト・ウエスト(メンズ)」の実測値をチェック。 - 古着は“年代ごと”にサイズ傾向が違う
1990年代のUS古着は、現代よりゆったりめの傾向があります。 - 素材による縮み・伸びも想定する
コットンやデニムは洗濯後に縮む場合があり、ウールは伸びやすい傾向。 - 返品不可が多い古着こそ、慎重に
「実寸確認」は“購入前のリスク回避”です。
オンラインストアで返品ポリシーも確認しておきましょう。

根拠と出典
- 欧州規格 EN 13402:衣類サイズ表示の国際標準化基準
- 各国サイズ比較データ:The White Company サイズガイド(UK)
- 国際換算表参照元:Future Fusion Online International Size Guide
- 「バニティサイズ(表示と実寸の乖離)」:Wikipedia – Vanity sizing
信頼性区分:中〜高(国際基準およびブランド公式ガイドを基に作成)
確認日:2025年11月4日|次回見直し目安:2026年11月
まとめ:サイズ表を味方に、古着をもっと自由に楽しもう
古着は、世界中から集まる“一点もの”。
同じデザインは二度と出会えない、その偶然の出会いこそが最大の魅力です。
ただし、せっかく見つけた一着も、サイズが合わなければ着る機会が減ってしまいます。
だからこそ、「サイズ感の理解」は古着を楽しむための最初のステップです。
今回紹介したサイズ対応表と実寸目安を活用すれば、お店でもネットでも、自分にぴったりのフィットを見つける精度が格段に上がります。
試着できないネット購入でも、数値を基準にすれば安心して選べるようになります。
古着は、ファッションを超えて“ストーリーを着る”楽しみ。
サイズを味方につければ、似合う服の幅も広がり、お気に入りの一着に出会える確率がぐっと高まります。
これからも古着衛門は、皆さまの上手なお買い物を応援し、「失敗しない古着選び」と「自由に楽しむファッション文化」を発信していきます。


