グッドレギュラーとは?古着で使われる意味
グッドレギュラーとは、一般的なレギュラー古着の中でも、デザイン・作り・サイズ感・ブランド背景などに魅力があり、「これは良い」と評価される古着を指して使われる言葉です。
ただし、「何年代ならグッドレギュラー」「このブランドなら該当する」といった明確な公式定義があるわけではありません。
年代や希少性だけではなく、その時代のファッションとの相性、デザイン、素材、ディテール、流通量などを見ながら、レギュラー古着の中から評価される一着を指すことが多い言葉です。
古着屋で普通のレギュラーとして並んでいた服が、数年後には評価され、価格が上がっていることもあります。
そのためグッドレギュラーは「未来のヴィンテージ候補」のように語られることもありますが、将来値上がりすることを保証する言葉ではありません。
この記事では、グッドレギュラーの意味を整理したうえで、ヴィンテージやネクストヴィンテージとの違い、見分けるときのポイント、古着屋で選ぶときの考え方まで解説します。

グッドレギュラー・ヴィンテージ・ネクストヴィンテージの違い
グッドレギュラーを理解するには、ヴィンテージやネクストヴィンテージとの違いを整理すると分かりやすくなります。
| 呼び方 | 考え方の目安 |
|---|---|
| ヴィンテージ | 年代・希少性・歴史的背景などから、すでに市場で価値が認められている古着 |
| ネクストヴィンテージ | これまでレギュラーとして扱われてきた年代やカテゴリーが、まとまりとして再評価されているもの |
| グッドレギュラー | レギュラー古着の中から、デザインや作り、サイズ感など個体の魅力によって「良い」と見られるもの |
簡単に整理すると、ネクストヴィンテージは「年代やカテゴリーの再評価」、グッドレギュラーは「一着ごとの良さを見る言葉」と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、どちらも厳密な公的定義がある言葉ではないため、古着店や人によって使い方に多少の違いがあります。
ヴィンテージは年代だけでは決まらない
古着について調べていると、「何年以上前ならヴィンテージなのか?」という疑問も出てきます。
しかし、ファッションの世界ではヴィンテージを一律に区切る年代が決まっているわけではありません。
年代が古いことは重要な要素のひとつですが、それだけで価値が決まるわけでもありません。
- ブランド
- 製造された年代
- 生産国
- 素材や縫製
- 当時のカルチャーとの関係
- 現存する数
- サイズ
- コンディション
- 現在の需要
こうした要素が重なって、古着としての評価が形成されています。
だからこそ、グッドレギュラーについても「何年製なら該当する」と年代だけで線を引くより、その服そのものを見る方が実用的です。
ネクストヴィンテージとグッドレギュラーは何が違う?
この2つは一緒に語られることが多く、実際に重なる部分もあります。
ネクストヴィンテージ
ネクストヴィンテージは、それまで一般的な古着として扱われていた比較的新しい年代やカテゴリーが、次のヴィンテージとして再評価されていく場面で使われることが多い言葉です。
たとえば「以前は普通に買えたこの年代の商品が、最近評価され始めた」というように、ある程度まとまった年代・ブランド・カテゴリーについて語られる傾向があります。
グッドレギュラー
一方のグッドレギュラーは、レギュラー古着として並んでいる服の中から、個体として面白い一着を見つけるときに使いやすい言葉です。
同じブランド・同じ年代でも、すべてがグッドレギュラーになるわけではありません。
デザイン、配色、サイズ、タグ、素材、仕様、コンディションなどを見て、「これは普通とは少し違う」と感じられる個体が対象になります。
ネクストヴィンテージ=年代・カテゴリーなど「面」の再評価
グッドレギュラー=レギュラーの中から見つける「点」の魅力
このように整理すると、2つの違いが分かりやすくなります。

グッドレギュラーを見分ける6つのポイント
グッドレギュラーには明確な基準がありません。
だからこそ、「高くなりそうだから」ではなく、その服のどこが良いのかを自分で説明できるかという見方が役立ちます。
1.デザインに特徴がある
まず分かりやすいのがデザインです。
- 特徴的な配色
- 珍しいロゴ配置
- 独特な切り替え
- 変わったポケットやギミック
- その年代らしいシルエット
ただ派手というだけでなく、「この部分が面白い」と特徴を説明できる服は、ほかのレギュラー古着との差が出やすくなります。
2.ブランドやカルチャーの背景がある
服そのものだけではなく、その背景も古着の魅力になります。
スポーツ、アウトドア、ワーク、音楽、ストリートなど、その年代のカルチャーと結びついている服は、後から再評価されることがあります。
有名ブランドだから良いということではなく、「なぜこのデザインになったのか」「当時どのように使われていたのか」といった文脈まで見えると、一着を見る楽しみも増えてきます。
3.ありそうで意外と見つからない
グッドレギュラーの面白いところは、必ずしも最初から希少品として売られているわけではないことです。
よくあるブランドやカテゴリーでも、珍しい色、仕様、サイズなど、条件を絞ると意外に見つからない個体があります。
「探せばある。でも、同じものにはなかなか出会わない」。そんな一着もグッドレギュラーの楽しさです。
4.素材や縫製、作りに良さがある
古着は長く使われてきた服です。
そのため、生地の厚さ、縫製、パーツ、ポケットなど、実際の作りを見ることも重要です。
何年も着られてきたのに形が残っている服には、素材や作りそのものに理由がある場合があります。
5.今着てもバランスが良いサイズ感
古着の評価では、年代だけでなくサイズも重要です。
同じ商品でも、現在のファッションに合わせやすいサイズやシルエットの個体は選ばれやすくなります。
身幅、着丈、肩幅などを見ながら、「今、自分が着たい形か」を確認しましょう。
6.古着らしい状態が魅力になっている
古着では、状態が良いことだけが価値とは限りません。
Tシャツやスウェットの色落ち、プリントのひび割れ、ワークウェアの使用感などが、その一着ならではの雰囲気になることもあります。
ただし、単なる大きな破損や着用に支障があるダメージとは区別して考える必要があります。
「この経年変化がこの服の良さになっている」と説明できるかどうかがひとつの目安です。

どんな古着がグッドレギュラーになりやすい?
ここからは、ブランド名を決め打ちするのではなく、古着屋で探すときに見ておきたいカテゴリーを紹介します。
同じカテゴリーでも、すべての商品がグッドレギュラーになるわけではありません。先ほど紹介したデザイン、作り、サイズ、背景などを見ながら一着ずつ判断してみてください。
スウェット・フーディー
スウェットは、古着の価値の変化が分かりやすいカテゴリーです。
以前は普通の古着として扱われていた商品が、年代やボディ、仕様によって評価されるようになった例もあります。
プリント、ボディの厚さ、サイズ、シルエット、タグなどを比較すると、同じように見えるスウェットにも違いが見えてきます。
ワークウェア
ダック地のジャケット、ペインターパンツ、オーバーオールなどのワークウェアも、グッドレギュラーを探しやすいカテゴリーです。
もともと作業着として作られているため丈夫なものが多く、色落ちや使用感まで含めて雰囲気が出る商品もあります。
ブランドだけを見るのではなく、形、色、ポケットなどの仕様まで見てみましょう。
アウトドアウェア
フリースやシェルジャケットなど、アウトドアウェアにも面白い古着が多くあります。
アウトドアブランドは機能性を目的として素材やディテールを変えてきたため、年代によって仕様の違いを楽しめるカテゴリーでもあります。
現在のファッションにも取り入れやすいため、古着初心者でも選びやすいでしょう。

ナイロンジャケット・トラックジャケット
ナイロンジャケットやトラックジャケットは、年代ごとの配色やロゴ、切り替えデザインが分かりやすいカテゴリーです。
特に1990年代から2000年代前後の商品には、現在ではあまり見かけない配色やシルエットもあります。
流行の影響を受けやすいカテゴリーでもあるため、「今人気だから」という理由だけではなく、自分が長く着たいデザインかどうかも見ておきたいところです。
グッドレギュラー=将来高くなる古着ではない
グッドレギュラーについて調べていると、「将来値上がりする古着」「今のうちに買っておく古着」と説明されることがあります。
実際、以前は普通に買えたものが後から評価されることはあります。
しかし、グッドレギュラーだから将来必ず価格が上がるわけではありません。
- 流行が変わる
- 同じ商品でもサイズで需要が違う
- 状態によって評価が大きく変わる
- 新たに大量の在庫が市場へ出ることもある
- ブランドやカテゴリーへの評価そのものが変化する
古着の価格にはさまざまな要因が影響します。
「将来高くなるから買う」ことだけを目的にするより、今見ても面白い、今着たいと思える服を選ぶ方が古着として楽しみやすいでしょう。
古着屋でグッドレギュラーを探す5つの手順
実際に古着屋で探すときは、次の順番で見ると選びやすくなります。
1.まず好きなカテゴリーを見る
スウェット、ワーク、アウトドア、スポーツなど、まず自分が興味のあるカテゴリーを決めます。
何度も同じカテゴリーを見ることで、一般的な商品と少し違う商品が分かりやすくなります。
2.「なぜ気になったのか」を考える
手に取った服のどこに惹かれたのか考えてみましょう。
色なのか、形なのか、プリントなのか、素材なのか。
「なんとなく良い」から一歩進んで、その理由が分かるようになると古着を見る力も少しずつ変わってきます。
3.タグやディテールを確認する
気になる服が見つかったら、タグ、生産国、素材表記、ジッパー、縫製なども確認します。
年代を判断するためだけではなく、その服がどのように作られているのかを見る材料になります。
4.サイズと状態を確認する
どれだけ珍しい商品でも、自分が着るのであればサイズは重要です。
また、古着の傷や汚れについても、「味」として楽しめるものなのか、使用に問題があるものなのかを確認します。
5.価格を比較する
気になる一着を見つけても、すぐに「レアだから安い」「将来高くなる」と決めつけない方がよいでしょう。
同じブランド、同じカテゴリー、近い年代の商品などと比較すると、その価格がどの程度なのか判断しやすくなります。

グッドレギュラーを探す一番の面白さ
ヴィンテージとしてすでに有名な服には、ある程度市場で共有された評価があります。
一方、グッドレギュラーにはまだ評価が固まっていない服がたくさんあります。
だからこそ、誰かが「これは価値がある」と言う前に、自分で一着の面白さを見つけられます。
高価なヴィンテージだけを見るのではなく、レギュラーのラックを一着ずつ見ていく。
そこで「これはちょっと違う」と思える服に出会えることが、グッドレギュラーを探す楽しさです。
まとめ|グッドレギュラーは「良いレギュラー」を自分で見つける楽しみ
グッドレギュラーには、「何年代から」「このブランドなら」といった明確な公式定義はありません。
一般的なレギュラー古着の中から、デザイン、作り、サイズ、ブランド背景、流通量などを見て、個体として魅力のある一着を評価するときに使われる言葉です。
- グッドレギュラーは明確な定義がある言葉ではない
- 年代だけではなく、一着ごとの特徴を見る
- ネクストヴィンテージは年代やカテゴリーの再評価として使われやすい
- グッドレギュラーだから将来必ず値上がりするわけではない
- 自分が「良い」と思える理由を見つけることが大切
古着の面白さは、すでに価値が決まったものを探すことだけではありません。
まだ大きく評価されていない服の中から、自分で良さを見つけることにもあります。
今はレギュラーとして並んでいる一着が、何年後かには多くの人から評価されているかもしれません。
もちろん、そうならなくても構いません。
「これは良い」と思って選んだ古着を、自分で楽しむ。
それがグッドレギュラーという言葉の一番面白いところではないでしょうか。



