現行のマクレガーといえば綺麗なアメカジ、いわばアメトラのようなアイテムを連想されます。
ニューヨークのブランドだけあってスマートで洗練されたアイテムを売り出しておりました。
しかし古着のマクレガーというのはその間逆で「男くさいアメカジ」というイメージです。
というのもマクレガーの代表アイテムとなったドリズラージャケットの影響が強いように思えます。
今回の記事では古着としてのマクレガーについてご紹介していきたいと思います。
マクレガーとは
1921年設立のアメリカのファッションブランドです。
約100年の歴史がありアメリカのアパレルでも歴史の深いブランドになります。
創始者であるデビッド・ドニガーはイギリス出身でスコットランドの氏族であるMacGregor家の象徴であるタータンチェック・王冠・紋章をモチーフとしたアイテムが特徴的です。
代表的なアイテムはドリズラージャケットになり、スポーツウェアとして注目を浴び始めました。
ドリズラーとは小雨・霧雨時を意味するdrizzleが由来で、スポーツ中の小雨時に羽織られるアウターです。
主にゴルフの最中に使用されることが多かったです。
実際着用してみても動きやすいディティールで動きやすい設計なのも特徴です。
映画による影響
1955年アメリカにて公開された映画「理由なき反抗」にて主人公を演じたジェームズ・ディーンがジャケットを着用していました。
真っ赤なジャケットにリーのデニムのスタイリングがカッコいい映画です。
古着好きとしてはたまらないコーディネートです。
マクレガー本来のものづくりであるアメトラスタイルではなくアメカジスタイルで注目を集めたことで古着の世界では、”マクレガー=男臭いアメカジブランド”と認知されたのではないでしょうか。
古着を知った上で映画を見るのもまた古着を楽しむ方法ですし、「理由なき反抗」は古着好きには魅力的な映画な上にストーリー自体も中々見応えがあるのでオススメです。
有名な余談ですが、この時着用したモデルは「ドリズラー」と言われていますがドリズラーの特徴であるはずのディティールがなく、実は「ナイロン・アンチフリーズ」というモデルです。
こういった背景も歴史あるブランドならではで面白いですよね。
さいごに
ブランド本来のクリーンなアメカジとは間逆のイメージで古着の世界で位置づけられているマクレガーです。
現行のアイテムも古き良きものは受け継がれつつも現代風に落とし込まれたいいデザインのものが多いです。
現行だから古着だから、とすみ分けるのではなく互いの良さを感じながら服を楽しむのが一番です。
今回の記事がそのお手伝いができたら幸いです。
ライター:結うすけ
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