1970年代のアメリカファッションを語る上で避けて通れないのがヒッピーです。
1950年代~1960年代のアイテムはワークウェアやミリタリーウェアがファッション性を持ち始めた年代なのですが1970年代以降になるとより強く、自由度が広がりました。
色使いやシルエットはこの年代独特のもので根強い古着ファンも多いです。
この記事ではアメリカのファッションを急激に変えた1970年代の象徴のヒッピーについてご紹介していきます。
ヒッピーとは
1960年代後半からアメリカに登場したカルチャーです。
「自然」・「愛」・「平和」・「セックス」・「自由」 がヒッピー文化の中心です。
伝統や制度など保守的な価値観を否定する思想やムーヴメントが各地で起こりました。
ファッションにおいても大きな影響を与えました。
たとえばシャツですが、1970年代以前と以後ではシルエットが大きく変わりました。
それまではボックス型のシルエットが主流でしたが体にフィットするシルエットになりました。
衿の形も1960年代の小ぶりなものにくらべ、1970年代は大きく尖った独特なものになりました。
現代でもコアなファンは多く古着屋さんでもヒッピーらしいアイテムは多く取り揃えられています。
主要な3つのファッションアイテム
1、ポリシャツ
科学の進歩により服の素材としてポリエステルが導入されました。
それまではコットンが中心だったのですが、ポリエステルは大量生産が可能でプリントしたとき映えやすくド派手なプリントが流行りました。

2、ベルボトム
代表的なものがリーバイス646です。
それまで1950年代のロカビリー、1960年代のアイビールックからの流れを考えるととても奇抜なシルエットだったといえます。
この時代のヒッピーの自由思想だからこそなし得たもので、それまでのファッションにとっての革命的なアイテムの象徴と言えます。

3、Tシャツ
ヒッピーカルチャーが始まるまではTシャツはファッションにとって下着やユニフォームやアステチックウェア的な要素がまだ強くありました。
Tシャツという存在が大きく変化したのはヒッピーのおかげと言われています。
「愛と平和」を発信続けるヒッピーたちはメッセージや反骨精神を表したものが多くこの年代のTシャツは独特でおもしろいものが多いのが特徴です。
代表的なものといえば、タイダイ柄のTシャツでしょう。

さいごに
アメリカのファッションを大きく変えたのはヒッピーカルチャーといっても過言ではないでしょう。
その時代を生きた人々が信念として掲げていたものが多く、それはのちのストリートカルチャーにも影響を与えました。
特にTシャツは社会についてのメッセージや自らを表現したものが多く、洋服1枚と言えど多くの感動を味わえます。
ヒッピーアイテムには着るだけで感動を味わえるものが多く個人的にもオススメしたいジャンルです。 ぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。
ライター:結うすけ
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