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”個性爆発”夏の妙!歌舞伎男のニットTシャツコーデ

古着コーディネート

ご紹介する古着は、派手柄が入ったニット素材のTシャツです。

緑、橙(だいだい)、黒のボーダー柄が入ったもので、どこかで見たことのある柄だと思いませんか?

これ実は、歌舞伎で使われる『定式幕(じょうしきまく)』って呼ばれる幕の柄です。

洋服であまり見ない色の組み合わせな上、『歌舞伎のアレ』というイメージも手伝ってかなり目立ちます。

幕を着て歩いているようなものですからね。

まず、なにも考えずそのまま着てみました。

感想として「ふつう」という感じですよね。

「こういう人、いるな」っていう。

派手柄Tシャツにブルーのジーンズに白スニーカー。

じゃあ”ふつう”じゃなく”オシャレ”ってなんなのかっていうと、、、

「あれっ?」なんです。

擦れ違った時なんとなく目について振り返っちゃうくらいのコーデです。

“ふつう”の人には振り返りませんよね?

“ふつう”じゃなく、でも度を越していない程度の、自分にも理解出来る範疇のコーデが”オシャレ”の正体です。

では、この画像のどの要素が”ふつう”なのかを見てみます。

それは、全体を見た時の”色”です。

Tシャツ→緑、橙、黒のボーダーと、黒の下半分
ジーンズ→ブルー
スニーカー→白
このように、色が5色も入っています。

この為、Tシャツの”個性”とも言える定式幕柄が全体の色に散らされて、”ふつう”の印象になってしまっています。

ポイントは2つです。
①このTシャツの個性的な柄をせっかくなら活かしたい
②”ふつう”から脱したい

じゃあどうすればいいか?

色が多いのですから、色を減らしてみましょう。

全部黒にしました。

このTシャツ下半分は黒一色なので、そこに色をつないで黒のスウェットパンツと黒い靴にします。

これでボーダー柄+黒になって、柄だけが浮き上がりましたね?

全身黒は地味で味気がない、でもそこに強い柄があって目を惹くコーデになりました。

どうですか?

さっきよりまとまりがあって柄が活きているように見えませんか?

やり方はいろいろありますが、派手柄古着の1つの攻略法は、”柄部分以外の色を統一する”ことです。

さらに、このTシャツの真価はもう少しだけ先にあります。

フードつきジャケットを着ました。

ここでも色は黒に揃えています。

目に見える柄面積がぐっと減り、さらに柄が印象的に迫ってくる外見になりました。

ご覧の通りですが、派手柄の真価はインナーにあります。

“インナーにする”とは、重ね着の内側で見せる着方のことです。

派手柄の古着は、それ以外の色を揃えてコーデして、柄をインナーにしてチラ見せすることで大きな効果を得ることができます。

ハンガーに吊るしてある派手な洋服を見て「これはちょっと派手過ぎて着られないなぁ」って思っても、こういう使い方があるのを知っていれば洋服を選ぶ幅も広がって、よりファッションが楽しくなるはずです。

いろいろ楽しんでみて下さい。

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